なぜ不登校になるの?どうしたらいいの?
夏休み、いかがお過ごしでしょうか。
「1学期、お子さんが学校に行かなくなった」
という方は、新学期に向けて不安を抱えていらっしゃるかもしれませんね。
子どもの「行きたくない」という言葉には、様々な気持ちが見え隠れします。
ひとりひとりにそれぞれの気持ちがありますが、「例」として、いくつかとりあげてみます。
①「ちょっと疲れちゃったから、今日は休みたいな」
②「〇〇くんにいじわるされるから、行きたくないな」
③「先生に怒られたけど、納得できない。もう絶対に行かない」
④「みんなと同じことするがいや。終わったら待ってないといけないのもがまんできない」
⑤「教室のガヤガヤがしんどい。先生の大きな声もつらい」
①の場合は、「今日は○○があって楽しそうだよ」などと、ちょっと背中を押せば気が変わるかもしれません。
②の場合は、先生に相談したり、話を聞いてもらったり、安心できれば気が変わることでしょう。
③の場合は、理由をくわしく説明したり、先生に気持ちを受け止めてもらったりなどして、本人が納得できたら、また行く気になるでしょう。
④の場合は学校での学び方が、⑤の場合は学校の環境が、そもそも合わないお子さんなのかもしれません。
どの場合も、無理に「行かせる」ことは、学校を遠ざけます。「病気でもないのに学校を休ませたら、不登校になるかも」と心配になるかもしれませんが、「休んではだめ!」とすると、子どもの不安が高まり、「行きたくない」気持ちがより固まります。
「行っても行かなくてもいい」というスタンスで、子どもの気持ちを優先できるとよいですね。子どもの気持ちに理解を示し、安心できたり納得できたりする方法を一緒に考えることで、不安がやわらぐことと思います。
実際、学校は無理してまで行かなければならないところではない、というのも、知っておいてほしいことです。(教育機会確保法)
④⑤の学校が「合わない」タイプのお子さんは、無理して学校に通うのではなく、安心して学べる場を見つけてほしいと思います。自治体が運営している場や民間のフリースクール、塾など、学校以外にも、学びの場はあります。ご家庭で、というのもよいと思います。
無理は、続きません。ダメージも大きく、元気を取り戻すのに時間がかかります。
お子さんが動けなくなり、「ここまでちょっと無理しちゃったかな」という方。
あせらず、家でゆっくり過ごす時期もときには必要です。
「行かなくてもいい」と思えたら、それも大きな一歩です。
子どもも、いつまでものんびりしたいわけではありません。
そのうち、「退屈だなあ」「勉強も心配だなあ」と動き出していますよ。
休んでいることを気にしなくていい夏休み。
のんびり過ごしてほしいなあ、と思います。
これまでたくさん、自分を責めてきたのでしょうから。