第3回「漢字がキライ!・・・どうする?」

のびーくのアズマです。

「のびのび育む」を広げることを目指し、個別指導教室(まなび舎のびーく)フリースクールを運営するのびーくの実践を、ブログでご紹介していきます。

今回は、学習サポートに関するテーマで、10回シリーズでお届けしています。

家庭学習、親子バトルになっていませんか?
「ますます勉強ぎらいに…」の負のサイクルを、「できた!わかった!」で自信をつける、プラスのサイクルにしていきましょう!

11月に開催された、講演会「発達に特性のある子の学習をどうサポートするか」(練馬区学校教育支援センター主催)で、参加者から寄せられた質問への回答をまとめ、お伝えしていきます。

シリーズ10回のテーマはこちら。

「やる気スイッチ」どういれる?
宿題になかなか手をつけられません。どうしたらいい?
③漢字を使いたがりません。書ける?覚えてる?をどう確認すればいい
④得意な科目ばかりやりたがります。どうしたら苦手科目をやる?
⑤会話をするとき、話題がずれます。どう対応したらいい?学校で友達とのコミュニケーションは?
⑥比較されることをいやがります。集団の場ではどう過ごせばいい?親ができるフォローは?
⑦中学での勉強やテスト、高校進学など不安です。今からできることは?
⑧それでも苦手を克服したいです。どうしたらいい?
⑨検査を勧められました。いろいろ受けるべき?
⑩どこまで手伝う?いつまで手伝う?本人がらくになる生き方は?

 

今回は、③漢字を使いたがりません。書ける?覚えてる?をどう確認すればいいです。

漢字の練習をいやがる
漢字をなかなか覚えられない
正確に書けない

など、相談で多いものの1つが漢字についてです。
ご質問いただいたように、ひらがなばかりで文をまとめるなど、漢字を使いたがらないというお悩みも多いです。

このような場合は、「漢字を書くことに負担がありそう」ととらえてみてほしいと思います。
考えるべきは、漢字を「覚えさせる」「練習させる」ことではなく、「どうしたら学びの負担を軽減できるか」です。「漢字が書けるようになる」ことは、学びの本質ではありませんから。

「負担」の背景には、形をとらえることの苦手があるお子さんもいます。注意を向け続けることが苦手で、単調な練習に集中できないお子さんもいます。

低学年のうちは、「書くこと」は学習の中心でもあるので、「大きく書いて練習する」「ヨコヨコタテタテなど唱えて練習する」など、練習しやすい方法を考えてみるのもよいと思います。

高学年になると、学習の幅も、本人の興味も広がってくるので、漢字学習は、読むことを中心にするのもよいと思います。負担の多い学習を強いるのは、「勉強ぎらい」を進めてしまうだけですから。

その先で、本人が「がんばろう」と思えば、苦手なことでも努力ができます。書くことが苦手でも、「このぐらいは覚えよう」と自分で目標設定をして、頑張っているお子さんもいます。
そう思う前に、苦手なことを「やらされ」てきたお子さんは、「がんばろう」という意欲は持てません。

漢字が読めていれば、パソコンやタブレットを使い、キーボード入力やフリック入力で使っていくことができます。
小学校を卒業すると、「漢字ドリル」の宿題も、「漢字100問テスト」もなくなります。
「勉強=漢字」ではありませんし、「小学校の漢字テストで合格点を取ること」は、勉強ぎらいを加速させてまでがんばることではありません。

学校に「合わせる」ことより、本人にとっての「学び」を大切に考えてほしいと思います。

 

※関連ブログ まなび舎のびーくブログ 「”漢字修行”はやめましょう~自分の工夫を大切に~」

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また、個別指導の まなび舎のびーくのブログでも、学習の苦手や発達に特性のあるお子さんの「学びのコツ」をお伝えしています。ぜひ、ご覧ください

 

 

 

 

 

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