家庭学習をバトルから「わかった!」へ~のびーくワークショップ2020

こんにちは、のびーくの東です。
「宿題を見ていると、いろいろ注意したくなって、バトルになってしまう…」。時々、そんな声をお聞きします。

バトルになるのは、「できるようになってほしい」という強い思いがあるからこそ。親子だからこそ感情がぶつかり合ってしまう。

でも、「応援しよう」と思って手伝っていることが、「ますます勉強がいやになってしまう…」という結果を生み出しているのでは、とても残念。

のびーくの個別指導は、楽しみに通ってくれているお子さんがたくさんいます。みんな初めはたいてい、「勉強なんていやだなあ」と思っているのに。

どうしてでしょう?
それは、子どもたちが継続して学習に向かえるように、講師が工夫しているからです。その工夫や秘訣をお伝えできたら、と2回連続講座「のびーくワークショップ」を開催しました。

今回は、お悩みに直接応えていくため、少人数で開催。「宿題の取り組み方を知りたい」「苦手を理解したい」「同じような悩みの方の意見を聞きたい」など、3名の方が参加してくれました。

初回にまずお伝えしたのは、「サポートの視点」です。
「なんでさっさとやらないの?」では、さっさとやるようにはなりません。「やってみようかな」の気持ちを引き出すのに、私たちはどうしているか。まずは、「いやだな」「自信がないな」という気持ちを受け止めています。気持ちが安定していることは、「集中」にもつながっていきます。イヤイヤやっても身につきませんからね。そこから、学習へのモチベーションをつくっていきます

ワークを通しながらの学び、「共感が大切ということを実感した」と受け取っていただけたようです。

それから、いつもお伝えしている、「同じようにできる」ではなく、「本人が困らなくていいように」というサポートの視点の基本をミニレクチャーとしてお話させていただきました。

この視点がないと、単に方法や工夫を知ってもうまくいかないのではないかな?と思います。

 

2回目は、「特性に合わせたサポート」を考えていきました。それにはまず、苦手を「知る」ことからです。

LDといわれるものには、どのような苦手があるのか。衝動的だったり、不注意だったりすることは、学習の中ではどのような困難さにつながるのか。それを知っておけば「なんでわからないの!」と苛立つのでなく、「なるほど~、こういうところが苦手なタイプなのね」と、客観的にとらえられるのではないかと思います。

以前、講演会に参加してくれた方は、「文字を読むのは苦手だけど聞けばわかるんだ、ということに気づけ、読解問題などでは文章を読んであげるようにしたら、ぐっと楽になりました」と言ってくれました。

そうなんです。苦手なことを、苦行のようにトレー二ングし続けるのでなく、「どうすればできるかな」と工夫を考えることが大事です。自分がもっている力を、「苦手」のために発揮できない状態は、ストレスがたまるものです。「自分なんてダメなんだ…」と思うことにもつながります。

今は、特性に合わせた配慮が入試でも認められるようになってきている時代ですからね。

最後は、いくつかの工夫をお伝えして、終了しました。次回は、より様々なタイプの苦手に対する工夫をお伝えできたらと思っています。

 

参加してくれた方からは、「本人にあった工夫を考えてあげることの大事さを知った」「苦手さを具体的に知る手がかりとなった。対策も、少し道が開けてきたように思う」との感想をいただきました。伝えたかったメッセージを受け取っていただき、ありがとうございました!

また、「他の方の話が聞けたことで、もう一度振り返って、できることを考えてあげようと思えた」との声もいただきました。講演会とはちがう、ワークショップならではのよさですよね。他のお子さんの例をきくことで、ちがいが明確になり、自分のお子さんをより深く理解することにもつながったのではないかと思います。

「のびーくワークショップ」は、より具体的に、参加者相互の意見交換で学びの深堀をとの観点から、このようなスタイルで開催しています。

「また参加したいです」という声にお応えできるよう、より充実させて、また開催したいと思っています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さいね。

家庭での学習を、子どもたちがいきいきのびのび学べる場にしていくお手伝いができたらと思っています!