「フツウ」でないことは、その子の強み

のびーくのアズマです。

今年最後の相談が終了しました。
今年もたくさんご相談をいただき、ありがとうございました。

ASDやADHD。LD。繊細さん。不登校。
「フツウ」とちがうと、とても不安になりますよね。

学校に行かなくなった。
友達ができない。
勉強ができない。
勉強しようとしない。

「フツウ」はあたりまえにできていることなのに。

「ゲームばかりしている」というご相談もあれば、
「ゲームをまったくしない」ということで悩む方も。

「フツウ」は、友達と一緒にゲームを「適度に」楽しむものなのに。

でも。

「学校」はあまり変わっていませんが、「社会」は大きく変わっていっています。
終身雇用からジョブ型雇用へ。
自分で考えて行動することや、多様性を認め合い価値を生み出すことが求められるようになってきています。
そこでは、「フツウ」だけが正解ではないはずです。
むしろ、「フツウ」でないことは、強みになるはずです。

私たちは、「学校」の中で生きていく子どもを育てているのではありません。
「社会」の中に出ていく子どもを育てています。
ゴールは、「学校」で評価されることではないはずです。

そこだけでの正解を目指して振り回され、自信をなくして自己否定に陥り、社会の中で活きるであろう力をうもれさせてしまうことは、なんと残念なことでしょうか。

「フツウ」を求める視点からは「こだわり」と否定されがちな「自分らしさの追求」や、
無駄だと思われてしまうこともある「夢中になれること」
「興味のあることだけは」と嘆かれがちな特定の狭い範囲での「知の探索」

「フツウ」でないと悩みにつながる彼らの特性が、私には、輝く宝物のように見えます。
特性はそのままに。
でも、周囲とうまくやっていく術や、扱いづらい自分と折り合うスキルは身に付けていってほしい。
そして、自分の力を高めていってほしい。
「フツウ」を目指すのではなく、一緒にそこを目指しませんか。
のびーくでは、そのような方向で、学びの場を創っています。

でも、「フツウ」をよしとする中にいると、どうしても悩んでしまいますよね。
わかります。
「フツウ」の呪縛が社会を覆っていますから。

だから、悩んだら、迷ったら、いつでも相談に来てください。

来年も、「フツウ」でないお子さんが、余計な重荷を背負わず、自分のままでまっすぐ成長していけるように、発信していけたらと思っています。

皆様よいお年を。

 

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