幸せを味わうことのできる繊細さん・・第2回のびーくセミナーを終えて
こんにちは。のびーくスタッフKです。
少し時間がたってしまいましたが、先月行われた第2回のびーくセミナー「HSP/繊細さんとのつきあい方~特性をちからにかえるサポートのしかた~」について、内容や参加者のご感想をご報告したいと思います。
セミナーの前半は、講師の武田友紀さんからHSP/HSCの特徴のついての講演していただきました。HSPは「敏感すぎる人」と訳されることもありますが、武田さんは、愛情をこめて「繊細さん」と呼んでいます。
繊細さんは、よく気づき、慎重・丁寧で、想像力が豊富。でもそのために疲れやすかったり、「神経質」「真面目すぎる」などと思われることもあるそうが、繊細さんにとってはそれが当たり前のこと。
武田さんは、「『繊細さを治す』という考えは、『背を高いから治そう』と言われているようなもの。NGです。」と言います。
繊細さんに必要なのは、
1.困った時の対処法を知り、
2.自分に合う環境を選び、
3.本音と感性を大切にしながら、生活していくこと。
たとえば、
1.まぶしい光や気になる人の動きなどには眼鏡の度を落とすなど「物」で防ぐ、
2.つらいときは、まず心を十分休ませる、
3.いやだ、という思えることを大切にする、
などなど、具体例を挙げながら、説明してくださいました。
後半は、のびーく代表の東とともに、事前に参加者からいただいた繊細なお子さんに関する質問事項をもとにしたトークセッションでした。
ご質問の中で多かったのは、お子さんがもつ様々な「不安」に対して親としてどう対応したらいいかというもの。
武田さんは、ゆっくりと考えながら、
「ひとつひとつの小さな不安は、一つの大きな不安から出てきていることが多いと思うんです。まずは『君が好きだよ』『そのままでいいんだよ』と伝えてあげること、安心できる居場所をつくってあげることが大切だと思います。」
と言われました。
そして、何よりも、「親自身が満たされること、幸せであることが大事」とも。
皆さん、大きく頷いていました。親って、「子どものために、何かしなくては、治してあげなくては!」とどうしても前のめりになりがちですよね。
そのほか、人とのつきあい方や将来の仕事についてなど、
武田さんご自身が「当事者」として感じてきたこと、
そして
HSP専門カウンセラーとして多くのHSPの方々と接してきたご経験を踏まえ、
一つひとつ、丁寧に、応えていただきました。
どれも、「なるほど~」と納得したり「そうなのか。」とハッとさせられるお応えばかりでした。
参加者アンケートでは、
「どうしたら繊細さを改善できるかばかりに目をむけていた。大好きだよと伝えてあげたい」
「子どもが好きなことをする時間・暇な時間を大切にしてあげたい」
「本だけでない、理解が深まった」「繊細であることが娘の良さであり魅力だと感じることができた」
などのご感想をいただきました。
たてえ小さなことでも、幸せをじわーっと「味わう」ことのできる繊細さん。繊細さんっていいな、と思うことのできた講演会でした。
のびーくでは、今後も、保護者の皆様のニーズに合わせたセミナーやワークショップを開催していきます。こちらのブログ等でお知らせしていきますので、ぜひご覧ください。