運動会は「自由参加」に

のびーくのアズマです。

運動会シーズン。
毎年思うのは、「運動会は、自由な形での参加にしてほしい!」ということ。

楽しみに思う親御さんの気持ちも、よくわかります。
子どもたちが張り切って一生懸命がんばる姿には胸が熱くなりますよね。
全学年がそろっての行事は成長を感じる機会でもあり、感動しますよね。

でも、一方で、うんざりしている子もいれば、憂鬱な思いでいる親御さんもいます。
「運動会のあとから、学校に行かなくなった」という声も、よく聞きます。
学校ぎらいを加速させる行事でもあるように思います。

体育館での運動会の練習を見学した時には、
「天井が割れるぐらいの声を出せー!!!」という先生の怒号に、身がすくみました。
先生たちの熱量に奮い立つ子もいれば、委縮する子もいることでしょう。

そんな練習が何日も続いたのちの本番。
徒競走のスタートラインでうつむいたままの子。
ピストルがなっても走りださず、先生に手をひかれて無理やりゴールする子。
そんな姿に送られる、会場からの拍手。
逃げ場を失った子どもの姿は、見ていてつらくなります。
クラス全員「一丸となって」競う、運動会。
「出たくない」とは言いづらいし、聞いてももらえないのでしょう。
「走らない」「踊らない」といった行動は、精一杯の抵抗なのでしょう。
その胸の内への配慮はなく、無理やり参加させて、「よかったね」と安堵する大人たち。
本人の不本意な気持ちを思うと、涙が出ます。
「がんばりたい子」の一生懸命な姿には、心からのエールを送りたいと思います。
でも、そうでない子がイヤイヤ参加させられる意義とは、いったいなんなのでしょうか。
かけっこが苦手だったり、ダンスが苦手だったり、集団行動が苦手だったりする子には、
練習も本番も苦痛でしかない。
競技は希望者のエントリー制にして、「応援係」とか「記録係」とか、それぞれの役割での参加ができるようになるといいのに。
得意な子も、苦手な子も、みんなでスポーツを楽しめるように。
「運動会出たいけど、練習に参加してないから出れないんだよねー」
という不登校児の声もありました。
運動会をみんなで楽しめるものへ。
声をあげていきませんか?
共感していただけるならぜひ、
運動会後のアンケートに思いを綴ってみてほしいなと思います。
子どもが育つ環境をつくっていくのは、教育機関だけではなく、
私たち周囲の大人なのですから。
7人、アウトドアの画像のようです