発達障害ー情報、制度だけでは解決しない

2014年に創業してから6年、「発達障害」をとりまく環境は、ずいぶんかわってきました。

まず、メディアで「発達障害」の特集を目にすることが、ずいぶん増えました。じわじわと理解が広がり、様々な情報があふれんばかりに流れています。

制度も整ってきました。2016年に「合理的配慮」が公立学校で義務化されてから3年以上が経ち、入試での配慮事例も増えてきました。また、学校内における支援体制が充実し、例えば練馬区では、2019年4月に全ての小中学校で、特別支援教室の開設が完了しました。高校段階でも、2018年から都立高校初の通級指導がスタートしています。

課題が残っているとはいえ、学校においての「個別の配慮」への意識は、少しずつ広がってきているのではないでしょうか。

一方で、実際の「困りごと」は、なかなか解消していないようです。のびーくでは、これまでも、今でも、様々なお悩みをお聞きしています。

また、学校教育支援センターの講座などで、サポートの方法についてお話させていただくことがありますが、「よくわかったけど、実際どうしたらよいかはわからない」という声をお聞きします。

制度や情報、特性へのアプローチの方法といったことだけではなく、「子どもと、どう向き合ったらよいか」という、具体的かつ実践的なサポートの方法が、求められているのではないでしょうか。

そこで、のびーくでは、保護者の方に向けた実践的なワークショップを準備中です。苦手の対処法や克服方法ではなく、「のびのびと自分らしく学ぶ」をご家庭で実現する子どもとの向き合い方を、実践的にお伝えしていけないか、と考えているところです。

のびーくには、子どもたちの笑顔があふれています。でもはじめは、自信をなくしてうつむいていた子がほとんどです。なぜ、少しずつ顔をあげられるようになっていったのか。どうやって、チャレンジする気持ちになれたのか。教室での実践から、お伝えしていけたらと思っています。